「・・・さん。
 高耶さん。」

「うああああああああああああああ!!!!!!!!」

がばっっ!!!!

高耶は、悲鳴を上げながら体を起こした。
吐き気と、ある種の恐怖で脳と体が壊れそう。

肩で息をする。呼吸も整えずに、高耶はその声の主を見上げた。
目の前には今まで渇望していた者の姿があった。

「悪い夢でもみましたか?」
ふわりと、優しいにおいが体を包む。
「直 江 ぇぇ・・・」
気づいた時にはぽろぽろと涙を流していた。
我慢していたものが、一気に押し寄せたかのように。
そんな高耶を直江は、まるで小さい子をあやすように抱きしめ、
よしよしと 頭をなでた。
遮毒用の眼帯がぐちゃぐちゃに濡れる。
「ああ。ほら。泣いたりするから。
 すぐに変えの眼帯を持ってきますね。」
にっこりとそう言って立ち上がろうとした直江のシャツを高耶が握った。
直江は、いつもと違う高耶の態度に少し驚いたがすぐに行くのをやめ、ベッドの端に座った。
「そんなに怖い夢だったのですか?」
高耶はうつむいて黙ったままでいる。
直江も何も言わずそばでじっとしていた。

「直江。」
「はい?」
ふいに高耶がしゃべった。

「俺を・・・ 
 俺を抱いてくれないか?」

直江は、一度大きく目を見開き、その後 微笑み
「はい」
と、答えた。
しかし、次の瞬間高耶は我に返ったようにあわてて手を振った。
「い、今のは無しだ!!忘れろ!!!」
直江は、振り続ける高耶の手を握り自分の口唇へと持っていった。

「数少ない、高耶さんからの求めです。
 このまま逃すなんて、おしいまねは しませんよ。」
「馬鹿野郎っ。」
「あなたはご自分の毒で俺が死ぬ事を恐れているようですが・・・
 今は俺が、あなたを優しく殺してあげます。」

そう言って、直江は高耶の口唇に自分の口唇を寄せた。


















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「・・・の。
 殿!!!!」
「・・・おお。お蘭か。」

信長は、革張りのチェア―の肘掛に頬杖をついていた。
寝ぼけたような顔で蘭丸を見上げる。

「お休みでしたら寝床を使ってくださいませ。」
美貌の少年、蘭丸はデスクをはさんでため息混じりに信長にそう言った。
だだっぴろいオフィスの個室の中には、信長と蘭丸しかいない。

「いや、寝ていたわけではない。」
「?ならば、何をされていたのですか?」
蘭丸の問いかけに、信長は嬉しそうに答える。
「フフ。霊派を同調させてな、
 ある者の夢の中にもぐりこんでおったのじゃ」

ふあ〜あと、信長はあくびをした。
夢?蘭丸は不可解そうに眉をひそませる。

「それよりも、お蘭。」
信長は目線だけでこちらに来いと蘭丸をうながせた。

「!!!」
蘭丸は目をみはった。
信長のモノが皮のズボンを突き破りそうなほど激しく怒張している。
蘭丸はウフフと笑って、信長のそれに手をのばした。
きいっと音をたてて信長が椅子をまわし蘭丸と向かい合うような
体勢をとると、蘭丸は膝をついて信長のそれへと顔を近づけていった。

かちゃかちゃとベルトを開け、蘭丸が舌をからませていく。

しかしその間も、信長の頭の中は別の者へと想いをはせていた。
蘭丸の舌がゆっくりと巧妙に刺激する。

「殿ぉ。」
うるんだ瞳で蘭丸は信長を見上げた。
「来い。お蘭。」
蘭丸は自分のはいているズボンを脱ぐと、信長にまたがった。

「あ、あ、あ、ああ」
ゆっくりと挿入を深めていく。

快楽に眉をよせる蘭丸の姿がさっきの人物のそれとかぶる。

               景虎。



「まったく、愛い奴よ・・・・」

                        ―――殺したいくらいに。



ククっと笑って信長は、下から激しく蘭丸を突き上げた。





END<<<<<<<

おまけ>>>>「灰」(kai)

おまけ>>>>「紫」(shi)

01.05.20(日)