<第7話/ウェイトレス服といかれ帽子屋の美味しい紅茶(2)>
「んっ ぅんん・・・っっ」

 こいつ・・・なんでこんなに上手いんだよ・・・っっ 

歯列をなぞられ、舌の裏側にまで舌を這わされる。
邑輝のキスは濃厚で、それだけで腰がくだけそうな感覚におちいった。
はっきり言って、邑輝にキスをされるなんて初めてのことなのである。
あの忌まわしい日でさえ、邑輝は口付けをしたことは無かった。

そんなことを考えていると、密の口唇を充分 堪能した邑輝は、
最後に大きく密の下唇を吸い上げて 口唇を離した。

「ふ・・・ぅぅ・・・」
「さっきのジャムが残っていたようですね。
 とても甘かったですよ。」
そう言って邑輝は 密の口唇の端に零れた、どちらのものかわからない
唾液を親指ですくい、 密の口腔内におしこんだ。
それが先ほどのキスを思い出させ、密の顔が一気に赤く染まる。
邑輝はそれを見て、楽しそうに笑うと 密の腰にまわしている手に
力を込め、さらに自分の体に密の体を密着させた。

「は・・・なせ よ・・・」
二人の体の間で 折り曲がった腕を伸ばし、邑輝の体を
遠ざけようとするが、
「おやおや。
 それが、ここをこんなにしている人の科白ですか?」
と言って、密の少し勃ち上がりかけたものを膝でこすりあげた。
「んんっっ」
そのまま、膝での刺激が続けられる。
自分でも気づかぬ間に、さらに刺激を求めるように かたくなったそこを
こすりつけるように腰をゆらしていた。

「さっきから自分で擦りつけてますけど・・・
 これだけで そんなに良いんですか?」
耳元を舐めるような邑輝の言葉に、密は思い出したように
羞恥を感じ、抵抗の力を強めた。

「離 せ!!」
「嫌ですよ。」
そう言うと邑輝は、またもや密の口腔内に侵食をはじめた。
「んっ んんんっっ」
舌を絡まされ、噛みつくように口唇を愛撫される。

 やばいっ 流されるっっ

そう思った密は、がりっと強く邑輝の口唇に噛み付いた。
「 っっ  」
邑輝の口唇が離れる。
そこには、うっすらと赤く血がにじんでいた。

「い、いくら あんなジャムを食わされたからって、
 おとなしく抱かれると思うなよ!!!」
体の熱を否定するように 密がそう言うと、邑輝は口唇についた血を
舌で拭い取り、
「・・・なら、ぼうやのお望みどおり 無理やり 犯してやろうか。」
と言った。
「??!」
邑輝が パチンと指をならすと、密の体が急に浮き上がり
すぐ側にあった木に投げつけられる。
ドスンっと、鈍い音がして密の体が木にぶつかった。
そのまま、ずるずると体がずり下がる。
「・・・ぐっ・・・」
痛みが、瞬間に遅れて くる。
思いきりうった背中が痛い。
そうこうしているうちに、木に背中をもたれるように座った格好で
手を頭上でしばられ、くくり付けられてしまった。
しかし、着ている服は酔狂だとしか言えないウェイトレス服で、
なさけないとしか言いようが無い。

「この・・・変態!」
つばを吐きかけてやりたい気持ちをおさえ、密はそう罵った。
しかし邑輝は全く気にした様子は無く、逆に面白そうに笑うと
「そんな格好が似合うお前も、そうとう変だと思うがな。」
と言った。
「何ぃ?!」
「ああ、もう言い合いはやめましょう。
 それよりも早く楽しませてください。」

言葉をまたもや丁寧語に戻した邑輝は、しゃがみ込み 密の両膝を
割り開こうと手を置いた。
もちろん、おとなしく そのままされるわけは無い。
密は、ぎゅっと両膝に力を込めてそれを拒んだが、手を上でしばられている
せいか、あまり力は出ず 邑輝が少し力を入れるだけで簡単に
割り開かれそうだった。
しかし、邑輝はあえてそれをせず、合わさった密の膝の裏に手を入れると
そのまま両膝を持ち上げた。

「や、やめっっ」
密の抵抗など 聞き入れるはずも無く、邑輝は密のはいていた下着を
ずらすと、有無を言わせず密のアヌスに指を挿し入れた。
「っつうっっ」
潤いの無いそこに無理やり突っ込まれ、痛みに眉がひそむ。
「おとなしくすると言うなら 優しく抱いてあげますが
 抵抗すると言うならこのまま無理やり 突っ込みますよ?」
痛みに歪む密のほほをペロリと舐め上げた。
それを振り払うように 頭を振り、
「どっちも嫌だ!とにかく やめろっっ!!」
と、密は邑輝を睨んだ。
「駄目です。どちらにしろ 行為をやめる気なんて
 私には さらさら無いのですから、どのようにしてほしいのか
 あなたが選びなさい。」

 っっ ちくしょうっ!!

「じゃぁ・・・そのまま・・・犯せば、いいだろっ!」
密はなかば投げやりに そう答えた。

 そう。これは たんなる暴力だ。
 少しの間、耐えてれば良い。

「早く やれよ。」
密は、ぎゅっと瞳を閉じて我慢することにした。
しかし、そんな姿に邑輝は、苦笑まじりに
「それでは、優しく抱いてあげましょう。」
と言った。
「な?!」
「私は天邪鬼ですからね。
 それに・・・あなたは その方が こたえるのでしょう?」
そう言うと邑輝は。密のブラウスに手をかけた。
「これ以上無いと言うくらい優しく抱いてあげますよ。
 ・・・しかし、暴れられては いけないので 手はこのままですが。」
ボタンをはずし終わり、あらわになった胸元をなで上げ、
邑輝は しばられた密の手にキスをおとした。
そのまま、手のひらの肉を軽く噛まれると、うかつにも
そんな刺激だけで、体が小さく はねてしまった。
「驚いた。こんなものだけでも感じるんですか?」
面白そうに軽く見開いた瞳でのぞきこまれる。

「う、うるさいっっ だまれっ!!」
密はその瞳に視線を合わせないように俯いて叫んだ。
「うるさいのは あなたの方でしょう。
 いっそのこと、私の口でふさいであげましょうか。」
邑輝が、それを実行するように口唇を重ねてくる。
もう一度 噛み付いてやろうと 小さく口を開けると、
ふいに きゅっと胸の突起をつままれた。
「うぅっっ」
口を小さく開けたせいでかみ殺すことのできない あえぎがもれた。
「ん・・・ぅぅ んっ!」
口腔内で舌を嬲られ、左右の乳首を交互につままれる。
含みきれない 唾液が ほほを伝うと、それを追いかけるように
邑輝の舌が首すじを下り、そして そのまま胸に到達した。

「ここも良いんですか?」
「っっ!」
ちゅうっと、音を立てて吸い付かれる。
その強い吸引に 下唇を噛んで耐えるが、ふいに かりっと敏感なそこに
歯をたてられ、「ひっ」と、ノドの奥から小さく悲鳴がもれた。
そして 今度は 噛んだそこを癒すように 舌先で ころがされる。
声を出さないように我慢すると、息がつまったようになり
今度は吐息がいやらしく響いた。

邑輝は、密の左の乳首を指で嬲り、右を舌で攻めながら
さらなる悪戯を しかけるために 右手を密のペニスへと伸ばした。
「もう こんなにトロトロになってますよ。」
楽しそうに、邑輝はそこを きゅっと握り上げる。
すると、少し亀頭にあふれていた先走りが つつーと伝い
邑輝の手を濡らした。

「ほら。」
そう言って、その濡れた手を密の面前に持っていく。
「ふざけっっ ん っっ!!!」
怒り、怒鳴ろうとした瞬間、邑輝はその手を一気に密のアヌスへと
挿し入れた。
指が2本、挿入される。
「 や、めろよぉ ―――― ・・・っっ」
精液のせいで、滑りが良くなっている入り口をほぐすように、
ぐちゅぐちゅと指を出し挿れされる。
刺激に耐え切れず 前屈姿勢になると、頭を邑輝にあずける
格好になってしまった。
「も、 やめ ・・・」
いくら催淫効果のあるジャムを舐めさせられたとはいえ、密は
必要以上に感じてしまう自分の体を、うらめしく思った。
「やめても良いのですか?このままじゃ あなたもツライでしょうに。
 ・・・あなたは淫乱な体の持ち主ですからね。」
クスリと あざけ笑うような邑輝の言葉が、グサリと密の胸に傷をつけた。

「ど うせ・・・また 、誰にで も・・・
 腰をふるとかって・・・言い たいんだ ろ  ?!」

最後のほうは かすれた、悲痛な声になっていた。

 俺だって自分の体がこんなんだなんて思いたく無ぇよっっ
 こんなことだって、誰が相手でもやりたくなんて無いし、
 感じたくなんて 無いのに!!!!

悔しさ、怒り、羞恥、自己嫌悪、様々な感情がとりまいて、
それが抑えきれない密の瞳には、いつのまにか
涙が溜まってしまっている。
それを絶対に零れ落とさせるまいと 下唇を噛むと、
まぶたの上に口付けを落とされた。

「すみません。
 優しくすると言っておきながら 泣かせてしまいましたね。」
至近距離で、今まで見たことの無い、優しい笑顔で微笑まれる。
何か裏があるだろうと思いながらも、ドキっとしてしまった。

「な、泣くわけ無いだろっ!」
色々な意味でドキドキしているのを隠す為に、顔をそむける。
「そうですか。
 それじゃあ・・・別の意味で泣かせてあげますよ。
 優しく、ね。」
そう言うと邑輝は、チャックを開けて自分のものを取り出すと、
密の秘部にあてがった。

「ぅあっ」
きゅっと乳首をつままれ、一瞬 抵抗が衰えたのをみはからい、
邑輝は進入を開始する。
「あ、い 嫌だっっ」
言うが、邑輝がやめるはずはない。
キチュキチュと音をたてて、侵入は深まっていく。
「いや だぁあ・・・っ」
「いいかげん あきらめなさい。」
邑輝は体を曲げて、密の乳首を口唇に くわえた。
「ひぃっ」
その拍子に、一気に奥まで 邑輝のものが埋まる。
「っく・・・締まりますね。
 動きますよ。」
「ぅああっっ」
言ってすぐ、邑輝は挿送を開始した。

腰に手をかけられ、ガシガシと下から突き上げられる。
二人の間に はさまったペニスが、エプロンの布地に擦り上げられ、
そんなことでも快感を感じてしまう。
「も・・・嫌  だぁ・・・」
あえぎまじりに そう言うと、邑輝は さらに腰を激しく揺れ動かした。
邑輝は 密の 良い所を知り尽くしているようで、
執拗にそこを攻め上げる。

「あっああ ぅう・・・っっ」
自分が淫乱だとか、そんなことどうでも良くなってくる。
ただ、与えられる感覚が気持ち良くて、密も邑輝の突き上げに
あわせるように腰を動かした。



「あ・・・も、もうっ」
「イキたいですか?」
邑輝の言葉に、こくんとうなづく。
「良いですよ・・・」
そう言うと、邑輝は密の最奥を激しく突き上げはじめた。
「ぅ んんっ」
そらした密の顎に吸い付く。
「本当に可愛いですよ あなたは。」
「あ、 あ んっ」
揺さぶられ犯される快感に頭の芯がボーっとしてくる。

「私のものになってはどうですか?」
「ふ ぇ?」

密が小さく疑問符を浮かべたとたん、邑輝は密の
一番良いところを えぐりとるように強く突き上げた。

「ん んんんんんんんんんん!!!!!!!」


密が身を捩じらせて、邑輝の手に己の欲望を吐き出すと
達する瞬間のきつい締め付けで、邑輝も密の中に放出した。