散り急ぐ花    <第1話> コノ、汚イ躯。(1)              


 「あ・・・・・はあ  っっ   。」
とぎれとぎれの嬌声
白い部屋  白い寝台  405号室
「都筑さん。あまり大きな声をだすと隣の病室にまで聞こえてしまいますよ」
シーツにしがみつき、あえぐ都筑の腰をつかみながら、
この部屋と同化してしまいそうな程やはり、白い ドクター、邑輝は
「私はそれでもかまいませんが」と言い笑みをうかべた。
 一生懸命、声をもらさないよう我慢。
「ン        は    ・・・・・・・・
                  は     あ」
声をおし殺すと、次は吐息が部屋中に響いた。
さらに恥ずかしくなって口唇をかみしめた。
ベッドがきしむ音だけが支配する。
「・・・耐える表情の貴方も魅力的ですが、
私としては、乱れた姿の貴方のほうが好みですね・・・」
そう言って、邑輝はさらに都筑の奥深くに押し入った。
「 っ っ?     ああ!!!!」
ふいに一番善いところをつかれ、都筑の体はのけぞる。
「あ、そこ・・・、   や、や      だ!!」
声がおさえきれない。
「あっあっ、い、いやっっ   あ  」
「・・・他の人間に貴方の善い声を聞かせるのはおしいですね」
口を、邑輝の細く長い指がふさいだ。
その指の間から飲み込みきれない唾液がこぼれ、首を伝い白いシーツを濡らしていく。
「あなたはほんとうにいやらしい人ですね。」
耳元で舐めるようにささやき、邑輝は都筑の最もいやらしい部分に手をのばした。
「っっうう・・・」
おもわず、口腔内にふれる指をしゃぶってしまう。
フフフ・・・と、うすく笑いながら邑輝は続けた
「後ろだけでも大変なのに、前をいじられたら
もっと我慢できませんか?」
都筑の目にうっすらと浮かぶ涙。
それを見た邑輝からもいやらしいため息がこぼれる。
快楽に揺れ動かされるように背中がうずく。
「は                早 く         ・・・」
都筑はたまらなくなって、自分を後ろから攻めている邑輝をふりかえり みつめた。
「  早く――――――、どうしたんですか?」
いじわるな質問  
イイところを突かれているのに一定リズムの挿抜が続く。
それがさらにもどかしさを深めた。

「お      願い だ      から、
      早く
                      イカ     せ て・・・     」
ほってた体が、自分の言葉で さらに朱に染まった。
「ダメです。」
  速答。 涙が熱をおびながらほほをすべり落ちる
「私は もっとあなたの演じる痴態が見たい。」
  そんな・・・。
切ない言葉は都筑自身のあえぎで虚しく消えた。 






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