ピチャン ピチャン ピチャン ・・・

水道から、しずくが垂れる

あの日が重なる 映像 。




暗い暗い お部屋の中
湿った畳の臭いが充満していた。

外は雨

閉ざされた壁の外
雨どいを伝いそこねた雫の音が聞こえる。




『やめて やめて 嫌だーーーーーーーっ!!』


力無い自分の声が 妙に遠く感じた



真っ赤になった視界と

荒い
臭い
息。




「助けて・・・たすけて 父様」

じたりと汗がにじむ






いつまで此処にいつまで此処に僕はこうしてお人形
していなきゃいけないのいけないの

犯されながら吐いたあの日





ぴちゃん ぴちゃん ぴちゃん












「っっ!」


視界が明らむ





ああ。そうか。


ここは・・・  






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密。

密を俺のものにしてあげる


密は、
小さい頃に何か嫌なことが
あったんだよね?


それをね

それを。

俺が消してあげる。

全部

俺があげるからね。

ぜんぶ

俺が埋め尽くしてあげる。





そうじゃないと、

許さない。





さあ。

行こう?









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水音が


耳につく











「       たすけて      。




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