| happy_honey_birthday! | ![]() |
| ピーンポーン♪ 部屋の中に、玄関のチャイムが鳴り響いたときから 嫌な予感はしていた。 そして、 「はい。誰…」 ガチャリと扉を開け、たった今チャイムを押した人間(?)を見て、 密は その予感が的中したのだと思った。 「やっほー密。俺×2〜vvv」 そこには、しっかりとエプロンを着込み、手には買い物袋をぶらさげた 都筑の姿があったのである。 「都筑!!いいよっ!ケーキなんて作ってくれなくて!!!」 密は口の中に嫌な味を思い出し、青ざめながら都筑に近づいた。 場所は小さなキッチン。 都筑は、勝手知ったると言う感じでキッチンのひきだしを開け、 なにやらゴソゴソと料理用具を取り出している。 「待っててね〜。すーぐできるからさ☆」 まったくもって、密の言うことなんて聞いてやしない。 「おい都筑!!」 「あったあった。フライパン。 あ!もー、密ったら。フライパンはちゃんと洗ってしまわなきゃ!!」 比較的大きな声で叫んだはずなのに、聞く気が全く無い都筑は そう言って密のほうにフライパンをむける。 「ほら。油でギトギトしてる。」 『ね?』と微笑みかけられ、密は馬鹿らしくなって怒る気も失せてしまった。 「あーもー…」 フラフラしながら密は、リビングのソファに倒れ込むように座った。 キッチンから、「すぐできるからねー」と言う都筑の言葉が聞こえる。 気分は最悪だった。 ケーキなんて甘いもの、食べたくない。 なんで都筑が、いきなりケーキを作るなんて言い出したのか、 密には さっぱりわからなかった。 「いらない。」と言っても「作る。」の一点張りで、都筑は強引にキッチンから 抗議する密を追い出してしまったのだ。 あま〜い匂いが、キッチンから流れ出してくる。 においは確かに美味しそうである。 しかし、味は…………?? いつぞやのことを思いだして、おもわず密は口を手で覆った。 (お…おぇ…。絶対に食わないぞ俺は!!) もともと甘いものが苦手な密である。 しかも その上、甘いのなんのと言う以前に 『これが食い物かぁ?!』と言いたくなるような都筑の料理を 食べたくなんて無かった。 (甘いものが苦手だから!っつって食わなきゃいいいよな。) 「どうしたの密。なんか、顔、怖いよ??」 いつの間にか、ソファーの横に都筑が立っていて、 その手には、皿が持たれている。 座っているので、どんなケーキがその上に乗っているのかは見えない。 「都筑…。悪いけど、俺、甘いものは…。」 らしくない演技で、密は残念そうな声と表情で都筑を見上げた。 しかし、 「だーいじょうぶ☆」 と言って、都筑は密の座るソファーの前にあるテーブルに 手にもった皿を置く。 「へ?」 ごたごたした、甘ったるそうなケーキが置かれると思っていた密は、 ちょっと拍子抜けした声を出した。 目の前に、ほんのりこげ茶に焼けた… 「ホット…ケー キ ???」 が、置かれている。 「そうだよぉん。 密…生クリームとか、甘いの苦手でしょ? 俺、色々考えたんだよ。 密のバースデーケーキ、何にしようかって。」 「バースデー…」 「そう。まだちょっと早いけど、今週の木曜日でしょ?」 都筑はそう言って密をみつめるが、密の視線は、ただホットケーキに 一心にそそがれている。 「密…?」 あまりにも凝視しているので、何か気に食わないことでもあるのかと思った都筑は (いやしかし、密にとって都筑の料理は気に食わないどころではないのだが) 密の白いほほを両手ではさんで、自分のほうを向けて、確かめることにした。 「密ってば。」 もう一度、呼んでみる。 「俺…」 「ん?」 「誕生日って…祝ってもらった事、ないし。」 そう。密にとって、誕生日は『忌まわしい子』として蔑まれることを 余儀なくされる人生の、はじまりの日でもあったのだ。 そんな密の誕生日を祝うものなど、いはしなかった。 悲しみの再確認と、ほんのりした感動かもしれない感情に、 どんな顔をすれば良いのかわからない。 そんな密に、都筑は横から手を差し伸べた。 「これからは、俺がず〜〜っと祝ってあげるからね。」 ぎゅうっと、バニラに包まれる。 都筑の体に染み込んだ、香料のにおいだ。 (においだけで甘くて吐きそう…) そうは思ったが、都筑のにおいと混ざったそれは微妙に心地良くて、 まわされた腕にしがみついた。 なんだか素直な気持ちになって、密は (こういうのって、なんか良いかも) などと思っていたが、 その行動に都筑が反応しないわけが無い。 次の瞬間、都筑は密を強く抱き寄せた。 「密。」 「ぐぇえっ!な、なんだよっ!!」 ぎゅうぎゅうと、腕の力が強くなる。 「は、離せっっ!!」 言っても、聞く都筑では無い。 そうするうちに、抵抗もむなしく密の服は脱がされていってしまった。 「おっまえなーっ。普段は不器用なくせに、なんでこんなときだけっっ」 「可愛いピンクをさらけだして言ったって、迫力無いよ〜。」 しゃあしゃあと言って、都筑はペロっと密の右の胸の突起に舌を這わせた。 「馬鹿 や ろっ!!!」 口唇でつまみあげるようにしながら、逆のほうを指先でくりくりと弄ぶ。 それだけで、密の同じ色をしたピンクのものは徐々に主張していった。 「密〜。ここ触ってほしいって言ってるよv」 都筑は悪戯な瞳で密を見上げる。憎らしい笑顔に、密はパンチを落した。 「いってーー。」 「うっせー馬鹿! ホットケーキ食うんだろ!!離れろよ!」 ぼかっと、今度は乗りかかっている都筑の腹に膝蹴りをくらわす。 「密君、乱暴〜!!」 腹をおさえながら、ケホケホと咳をだして言う都筑に、 密はフンっとだけ言ってホットケーキに向き直った。 しかし、そんなことでめげる都筑ではない。 すっぱだかのまま、ホットケーキに手をのばす密。 恥やら何やらが入り混じって、服を着るのを忘れているのだ。 密は、ホットケーキを口にいれてゲェーっと舌をだした。 やっぱり不味い。 ホットケーキなのに 辛くてスパイシーで、しかしやはり、においは甘い。 (まっずー…) そんな密を見て、都筑は笑いながらエプロンのポケットから 小さな瓶をとりだした。 「駄目じゃん 密。 ホットケーキには蜂蜜かけなきゃね☆」 「げぇ?」 これ以上、変な味にはしたくない。 「良いよ都筑!これで充分っっ」 言うが、都筑は鼻歌を歌いながら蜂蜜の瓶のふたを開けた。 「お、おい??!!!」 しかし次の瞬間、それは思いもかけないところに垂らされたのだ。 「冷たっ」 たらりと、膨らみなどない胸の谷間に蜂蜜が伝う。 「本日のプレゼントは、ホットケーキと俺。 ホットケーキは後で また作り直してあげるから、今は俺を食べさせてあげる。」 勝手な都筑のプレゼントに、密は顔を紅潮させた。 「そんなプレゼント、拒否させてもらう!!」 「はい。そんな可愛くないことを言う口には、 蜂蜜つきの俺の舌を挿し入れてあげます!」 そう言うと都筑は蜂蜜を口に含み、そのまま密の口腔内に侵入させた。 「んっんんっっ」 唾液と混じりあった蜂蜜を口の中に注ぎ込まれる。 甘さとその舌の執拗さから、密は逃げるように身を捩じらせるが、 しかし口腔内壁に擦り込むようなその舌の動きは、確実に 密の弱いポイントをついていた。 「くっ ふ ぅ…っ」 歯列をなぞられ、舌の奥にまで蜂蜜とともに舌が挿し入れられる。 粘り気のある蜂蜜は、2人の口唇の重なりが少しずれるだけで クチュクチュと音をたてた。 密の口唇の端から、含みきれない蜜の唾液がこぼれ落ちる。 都筑は それを追いかけるように指を滑らせ、密の淡く色づいた 胸の蕾へとなぞらせた。 「んうっっ」 きゅっとつまむと、それだけで面白いように反応が返ってくる。 ひねりをいれて指先で押しつぶすと、密のノドから悲鳴のような 艶めいた吐息がもれた。 それだけで 完全に勃ってしまっている密のペニスの先っちょには、 蜂蜜とは違う、白濁した蜜がたまっている。 「密、美味しそー…」 都筑は、ある意味感動したような声でそう言った。 「んぅっ ばっか っっやろ !!」 そんな言葉すら、睦言のように聞こえる。 とろけそうな香りの蜂蜜のトッピングをされた、甘い体の密は、 都筑にとって、最も魅力的なお菓子だった。 「ひぁっ!!」 たらり…と、蜂蜜が密の太ももを伝う。 ペニスの上に落されたものが、重力に従うように肌をなぞり落ちたのだ。 「蜂蜜コーティング密君味☆」 「ふ、ふざけんな!!」 密がそう言った瞬間には、密のものは都筑の口腔内にからめられていた。 「や、やめっ」 わざと密の羞恥を煽るように、都筑は淫猥としか言えないような 音を立てて密のペニスを舌で嬲る。 裏すじを舐め上げ、そのまま先の割れたところに舌を辿り着かせると 蜂蜜を擦り込むように、くにゅくにゅと舌先で弄くった。 「い、いっや!やめろ よぉ っ!!」 今まで、あまりされたことの無い舌戯に、密の腰はもどかしく動いてしまう。 欲しがるなんてことしたくないのに、体はうらはらに ねだるように内壁の収縮をはじめていた。 「あれ?密。ここ、ひくついてる。」 「っっ!」 めざとく気づいた都筑は、ぐるりとペニスに舌をからませた後、 そのまま密の蜜壷へと舌を移動させる。 舌先でちょんちょんっと突付くだけで、次の刺激を期待しているように、 そこは いやらしい収縮を繰り返した。 「ここも舐めてほしい?」 「うっるさいっっ」 「素直じゃないのー。じゃ、いいや。指入れちゃお。」 「っひうっっ」 蜂蜜のぬめりを借りて、2本の指は容易にその中へ埋まっていく。 「あ っくぅっ っっ」 都筑の指が奥深く潜るたびに 溢れ出す蜜。 それを舐めるように、都筑は指を挿入したまま そこに舌を挿しいれた。 「や、やめぇ ――!!」 人差し指と中指を大きく中で開き、舌で中まで愛撫する。 「んっふ、ふうぅっっ」 しなって逃げる密の腰を、あいている腕で拘束。 そうすることで、より深く密の中への指と舌での侵入が可能となる。 指でひろげられ、舌でとことん愛撫される。 腰はがくがくで、もう、今の刺激だけでは満足できなかった。 「つ…づきぃっ!」 「何?密。」 「も、もう…っ」 「もう―― 何?」 「っ!!」 (わかってやがるくせに!!) 理性のとびかけた翡翠の瞳で、都筑をにらむ。 口唇の端からは唾液がこぼれ、胸や腹などいたるところに蜂蜜を からませる姿は説得力こそ皆無だったが、都筑の情欲を煽るには とてつもない効果を発揮していた。 しかし、都筑はそんなことを隠すように小さく肩をすくませると、 優しく笑った。 「これはプレゼントなんだから。 恥ずかしがらずに素直に欲しがれば良いんだよ? だいたい密は…何もかも、欲しがらなさ過ぎるし。 …俺は、いつでも密に色んなものをあげたいと思ってるのに。。」 そう言うと都筑は、密のおでこに 軽い キスを落とす。 勝手なプレゼントのようにも思えるが、確かに密には、 何かを与えてくれるものの存在が必要だったのだ。 都筑は、本能的にかどうかはわからないが、それに気づいていた。 ぎゅっと、胸のどこかが熱くなる。 (ちくしょー…。) 密は心の中で小さく舌打ちした。 「都筑…」 「ん?」 「ほ…しぃ…」 「ええ?! い、今…なんて??!」 「ばっかやろ!!聞いて無かったなら、もう いい!!」 照れを隠すように、都筑の頭をひっぺがす。 そうすると、あわてたように都筑は ぎゅうっと密の胸部に腕をからめた。 「う、嘘です!聞こえてました!!!」 すりすりと、髪に蜂蜜がからむのもおかまいなしに ほほを摺り寄せてくる。 その姿が、妙に愛しかった。 (こんなの…今日だけだからなっっ!) もう一度、心の中で舌打ちをする。 「都筑。」 「何々??」 下から見上げてくる都筑に、気づかれないように深呼吸をして密は言った。 「こいよ。 今、むちゃくちゃ お前が…欲しい。」 そう言い終えると、都筑は一瞬あっけにとられたような表情をした後、 「密〜〜!!」 と言って、満面の笑みで密を抱きすくめた。 「密が〜俺の俺のー…っ」 「ぅっわ!無茶するなっ つ、づき ぃ ! は んっっ」 すでに準備OKだった都筑のものが、あてがわれて すぐに中へと侵入していく。 (ううっ。この馬鹿!入れてすぐ動くなよっ) そうは思うが、密の体は本人が思っている数百倍は快楽に素直なので、 そんな早急な都筑の動きにも、すぐに快感を追うことができた。 「っはぅ…っうう ん っ」 「良いの密?」 聞かれて、こくこくと首をふるしかない。 とろとろに混ざり合った体液と蜂蜜が、ソファーを汚していく。 都筑の突き上げに合わせるように自らも腰をふり、密はキスをねだった。 「甘えんぼだなー密は。」 でれでれと鼻の下をのばしながらも、いそいそと重ねられた都筑の口唇に、 (よけいなことを言うな!) と言わんばかりに噛み付いて、密は腕をさらにきつく都筑の首へからめる。 都筑は 口唇をあわせたまま小さく笑うと、密の生意気な舌をからめとった。 「あっあっああっ !!」 密のあえぎが、じょじょに大きくなる。 擦られつづけた内壁のさらに奥が、早く解放されたいと言っていた。 「も、だ…駄目!!いっ」 「イクの?」 都筑の問いに、こくこくと首を上下にふる。 限界ぎりぎりで、もう もたない。 「良いよ…」 そう言うと都筑は、密のいいところを大きくえぐるように突き上げた。 「あっっんんんんーーーー!!」 とくん…と、密が快楽の蜜を吐き出すとともに都筑も同じそれを、 密の中にそそぎこむ。 とろりと流れ出す都筑の精液に、密は体をふるわせて 甘い眠りに落ちた。
「ん…なん、だ?この匂い…」 妙にこげくさい匂いが嗅覚を支配して、密は眠りから覚めた。 ベッドの上に寝ている。 どうやら、寝ているまに着替えさせられて運ばれたらしい。 「ご、ごめんね密!!!」 少しの間、ボーっとしていたが、耳に飛び込んできた 都筑の謝り声に、密は完全に覚醒する。 そして次の瞬間、信じられない光景が目の前を襲った。 「なんだこの有様は〜〜〜??!!!」 「ごめん!!ほんっとーに、ごめん!!!」 キッチンから、もうもうと煙がでている。 火事…では無さそうだが ? 「つ…づき。説明、しろ。」 自分でも、顔がひくついているのがわかる。 キッチンの惨状はひどいものだった。 そこらじゅうにとびちる、元は野菜だったであろう物体のかけら。 割れ散る皿の破片。 炎が燃え移ったのか、今は消火しているが 焼け焦げた壁や床。 そして、きわめつけは、壁にめりこんでいるフライパン。 「わ、わかんないんだ。 密に美味しいもの食べさせてあげようと思って 料理してたら、いきなりフライパンが暴発してっっ!!」 「どこの世界にフライパンを暴発させる奴がいるんだよ…っ」 「きゃー!ひ、密君!!怒っちゃイヤ〜〜!!」 「うっせ〜〜!!!! お前からは もう何も欲しがらねぇ!! とっとと帰りやがれ〜〜〜〜〜〜!!!!!」 そう言うと密は、どげしっっと、都筑を玄関から蹴りだしてしまった。 (ったく…。ほんっとーにあいつは、どうしようもない奴だな。 何がプレゼントだよ…っ) 部屋に戻って、さすがにソファーには蜂蜜やら何やらがこびりついていて 座れないので、密はカーペットの上にペタリと座った。 目に映る、テーブルの上のホットケーキ。 (ゲ。まだ捨ててなかったのかよ。) スパイシーで辛くて、しかし甘いにおいの味を思い出す。 うげぇっと思い、捨てようと、密はそれを皿ごと手にとった。 しかし、 (一応…はじめてもらった、バースデーケーキ なんだよな…) 躊躇。した後、密は鼻をつまんでガブっとそれに喰らいついた。 (あ。甘いにおいさえなけりゃ、案外いけるかも。) そう思って油断して息を吸い込んだとたん、あまぁい香りが 口中に広がった。 「げぇ!!やっぱ不味い!!!!!!」 しかし、吐き出さずに 苦労して嚥下する。 何度か押し戻されそうになったが、なんとか胃までそれを押し込んだ。 「やっぱり、あいつの料理だけは二度ともらわねぇ!」 そう一人ごちるが、ホットケーキを収めた胃のあたりは、妙にあたたかくて 気持ちよかった。 「・・・・・・・・・・・」 それを確かめるように、胃のあたりをなで上げてみる。 (来年も…なんかくれるのかな…?) そんなことを考えて、密はぶるぶると 首を左右にふった。 (と、とにかく! あいつからの手料理だけは今後 拒否だ!!!) うんっと、一人で納得して密はキッチンにむかった。 あまりにむごい姿のそこを、片付けなければいけない。 「あーもーちくしょう!!! なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ!!!」 そんなことをつぶやきながらも 密は、 (たしか、都筑の誕生日って2がつ だったっけ…) などと考えていたのだった。 「はっっ!!だ、駄目だ駄目だ!! 都筑になんて、なんにもやらないんだからな!!」 誰に言ってるのかわからないが、密がそう大きく一人言を言っている頃、 「俺の誕生日には、生クリームべったりの 『特製 スウィート密きゅんケーキvv』をプレゼントしても〜らおっと☆」 な〜んて よこしまな考えを、都筑麻人 (1900年2月24日生まれ)が抱いていたことは、 神のみぞ知る…。
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蜂蜜にこってたらしい
0021216